このエントリーは特に誰に向けて何かのために書いたわけじゃないんですが、クイズ王の古川洋平さん(@Piu_P)のとあるつぶやきの内容がうらやましくかつ共感できたので、自分の意見を少し文章にしたくなったので書きました。
「フリーランスだからこそ、共に坂をのぼる覚悟がある人のために働きたい」って話です。
きっかけのツイート。
昨日、一緒にお仕事している某コンサルの方と打ち合わせをした。先週自信のある問題60問を例題として提出したのだが「率直に申し上げて、思ってた基準に満たなかった」と。その後、何がどう足りないのか、90分お互いに遠慮なく意見を戦わせた。その結果、先方の求める像がハッキリとしてきた。
— 古川洋平(クイズ制作/カプリティオ) (@Piu_P) 2017年4月25日
基本的に作ったものにダメが出る機会は減ってきていて、クイズのことはこちらに任せきりなクライアントも多い。ただこの方は僕の良いところを元からわかってくれていて、その味をもっと出したいからとダメを出してくれた。こういう人のためにこそ、自分の力を出さなきゃいけないと思った。
— 古川洋平(クイズ制作/カプリティオ) (@Piu_P) 2017年4月25日
ダメ出しをされて、凹むどころか、物凄くやる気が出た話でした。
— 古川洋平(クイズ制作/カプリティオ) (@Piu_P) 2017年4月25日
単に文句を言うのも、何も言わず無関心なのも簡単。
どこがどう足りなくて、代替案は何なのか、何を求めているのか、そして最重要項目「それを現実的に、金銭、能力、時間で解決できる目処が立っているか」、これを揃えて言える人はほとんどいない。
何かの良くない点を挙げる時、忘れずにいたい。— 古川洋平(クイズ制作/カプリティオ) (@Piu_P) 2017年4月25日
古川さんはご自身がやられている法人の代表ですので、いちフリーランスの自分とは立場や事業の規模感も全然違いますが、自身が先頭に立って活動されているという共通点はあるかなーと思いより共感していまいました。
古川さん(@Piu_P)のお仕事の姿勢がすごく共感できたのので、自分の最近のケースに照らし合わせて少しブログ書こうかなー
— イシダの(コロまさ) (@COLOMASA) 2017年4月25日
共通点といえば、自分と同じ「堀未央奈推し」であるというハイパーな共通点も見逃せない。
ゾンビ未央奈かわゆ #堀未央奈 pic.twitter.com/Irb3HqzZor
— イシダの(コロまさ) (@COLOMASA) 2017年3月19日
話を戻す。
素敵なパートナーさんとお仕事できて羨ましいです。自分も頑張ってイイ仕事ができる関係をつくってこうと改めて思いました。
「正しく修める」ための修正と「無意味の上塗り」のような修正
自分はどの仕事に対しても見積の段階で「修正回数」に必ず制限を設けています。そしてその回数を越える修正が発生した場合は追加費用が発生することを必ずお伝えしています。
これは別に修正費で小銭しめしめとかそういうセコい次元の話ではないので勘違いしないでいただけると幸いなのですが、
「良くなるなら何回だって修正する覚悟」は持って仕事はしています。
が経験上、修正回数が無制限という条件の中でループした修正案が初案を越えることってない。
無制限には無限の可能性があるわけではないというか、そういった見境のない修正のほとんどは「正しく修める」方向ではなく「無意味の上塗り」に脱線することが多い。
デザインの修正は3回がピーク
あくまでデザイン制作のケースですが、デザインの場合、修正要望を反映することで完成度が上がるのはせいぜい3回がピークだと思っています。

これ以上の修正が発生する場合はたいていは原因は次のようなところにあると思っています。
- デザインじゃなくて前提条件や案件の問題提議が間違っている
- 決定権のある人間の要望が又聞きでしか入ってこない環境だと互いに本来の意思が十分に伝わっていないケース
なのでもし、修正地獄で疲れ果てているクリエイターさんがいたら「デザイン」を疑うではなく、前提や案件の人の流れ方に目を向けたほうが解決できるんじゃないでしょうか。
自分の場合、基本的にはあまり「ダメ」を食らうことって少ないのですが、それはある程度自分のことを信頼してくださっている方々との直接のお仕事が多いからだと思っています。ありがたい。
「任せます」といってもらえる機会も多く、また成果物に対しても喜んでいただけることがほとんどなので大変嬉しいですが、それでも修正というのは100%の確率で起こるものなので、その分、柔軟に対応できるように体制づくりをしています。
担当が無関心な案件は10000%成功しない
クライアント批判みたいに受け取られると困りますが、ご依頼いただいてる側なのでどの案件も誠心誠意対応しているというのは大前提で、ただこういった条件が揃うと不幸だよねぇという話と思っていただけると。
これはたかだか2年目のフリーランスですら感じることですので、たぶん先輩方ならもっと感じていることだと思いますが、
担当者が成果物の行方に関心がない場合、何を作ろうが10000%成功しない。
仮に何百何千万の予算があろうと多くの人が関わろうと「他人事」のように考えている人が関係者の中にいると、もう生まれながらに死んだしまっているというか、歯に衣着せぬ言い方すると、そういう案件はガラクタをつくってる気分にすらなってくることもあります。もちろんそんなに情熱のない案件ははじめから空気を察して避けるようにしているので、半分はモノの例えですが。
自分にとっては納期が短すぎるとか予算の割に重労働だとかよりも、関係者が他人事であることこそが本当の「地獄」です。
フリーランスだからこそ、本気の人のために働きたい
食べることだけ考えれば、前項のような状況だろうと報酬で仕事を選んで捌いていけば懐が潤うのは間違いないのですが、それはフリーランスでやることじゃあないなと思います。
「やりたくないことはやらない」のではなく「すべての事をやるかやらないか自分で決めたい」という考えがあってフリーランスをしているので、お金も大切(お金大好き)ですが、それ以上に、自分のことを必要としてくれている人のためにチカラを発揮したいという想いは、キャラに似合わずあります。
なにかをつくるというのは、時間も体力もお金も必要なことです。だからこそ「意味のある仕事」がしたい。なので、使い勝手のいい駒フリーランスのような制作者をお求めのお客様は当店ではなく他店をおすすめしますよー。
これからも本気で一緒に坂をのぼる覚悟のある人のために「努力、感謝、笑顔」で仕事ができますように。