飲食店イメージ

食べログ界隈がなにやら騒がしい

食べログと飲食店のとあるやりとりが少し話題になりました。まだご存知ない店舗オーナーさんいれば、詳細が分かり易くまとまっているいるので一度読んでもいいかもしれません。

「食べログの信頼性が損なわれた理由」/口コミサイトが独立性を保つことの難しさ 

「食べログ」の標準検索は「広告枠」とカカクコム 「いきなり3.0点にリセット」の理由は – ITmedia ニュース 

まとめると、食べログの評価と順位は「純粋な来店客からの評価だけで成り立っているわけではなく、自分たちの仕組みに沿って意図的に操作している評価であり順位である」という話です。

Web業界に携わっていると、こういったサイトのランキングはある程度なんらかの操作があるというのは「まぁ至極当然」という認識でいたりするのですが、それでも私自身も友人や知人と食事に行く時には、こういった「食べログ」や「ぐるなび」「Retty」などのレビューサイトでお店の候補を探しますし、レビューサイト経由で予約することもよくあります。

 

「食べログ」も「ぐるなび」も所詮は他人の持ち物

お店側がこういったレビューサイトを使用して集客すること自体は悪いことではなく、むしろ使えるものはどんどん使うべきで、またユーザー側も今のレビューサイトの評価を意思決定の重要な指標にしているのも事実です。

ですが、一方で店舗オーナー側が注意しておくべきは

「食べログ」も「ぐるなび」もあくまで他人のプラットフォームで展開されている一過性のサービスにすぎない。

という点です。

食べログもぐるなびもRettyも当たり前ですが永遠ではないということ。
冒頭の騒動のような裏事情が一般ユーザーに知れ渡ることで自店が被る被害があるかもしれません。

どれだけ自店の評価点が高かろうが「食べログの点数って操作されてるから」とお客さんからの信用が低下したり、逆にマイナスなイメージを与えてしまうことも可能性としてはあります。さらには、サイトの運営側の方針や経営状態ひとつでサービスが終了するという可能性もおおいに考えられます。

繰り返しですが、こういった口コミレビューサイトというのは他人のプラットフォームを有料で間借りして自店の情報を掲載させてもらっているに過ぎません。そこで積み上げた評価はサイト終了と共に消えてなくなります。

もちろん来店したお客さんの頭の中からお店の存在が消えるわけではありませんが、このような他者のプラットフォームに依存した宣伝媒体しか持っていないリスクを自覚するようにしましょう。

 

店舗のWebサイトは資産になる

そういったリスクを回避しつつ自由に店舗の宣伝活動を展開できるのはやはり「店舗のWebサイト」です。自分のサイトでは何もかも自由にできます。自由すぎるが故に何をしていいのか、何がダメなのか検討も付かずに食わず嫌いになっているオーナーさんもいらっしゃるかもしれません。

また、すでにサイトをお持ちのオーナー様もいるでしょうし、これから作ろうとしている方も多いはず。

よくあるのは「サイトは持っているけど、十分に有効な運用がなされていなかったり作りっぱなしで放置されている」ケースが非常に多いです。

よくWebサイトは「24時間365日働き続けてくれる営業マンだ」とまで言われ、しっかりと運用して効果を上げるサイトを作りあげれば、あなたがお店で仕込みをしている開も接客をしている時も、そして寝ている間ですらもお店のPRを続けてくれます。

ただし「しっかりと運用する根気と継続力」がとても重要であり必要です。

 

Webサイトは成長する生き物である

この「24時間365日働き続けてくれる営業マン」ですが、実は出来たばかりの頃は「新入社員」と同じで、いきなりお店にとって大きな戦力になってくれるわけではありません。

必要に応じたコンテンツの追加・修正を日々繰り返しながら一歩ずつ階段を上がるように地道に運用してやることで成長し、ようやく一人前になっていきます。

「しっかりと運用する根気と継続力が必要」と書いたのは、この根気よく運用できている店舗オーナー様というのがものすごく少ないからです。

「お店を回すことで精一杯でサイトなんか手が回んないよ」
「費用対効果が見合わない」
「メニューと地図以外に何を載せるの?」
「今は食べログで十分」

など、理由はさまざま聞きます。今は食べログだけで十分と言われればそうかもしれません。

但し「今は」それでも十分かもしれませんが、冒頭で記したようなリスクが何時どういった理由で訪れるかは誰にも分りません。食べログが5年後にある保証もありませんし、来年には無くなっているかも。
(今トップに居座っているサービスがたとえ無くなっても同様のサービスは必ず台頭するでしょうが)

 

月並みですが、今のWeb・インターネットの世界の流れはものすごいスピードで進化・変化を遂げています。皆さんがネットで検索する時に必ず利用する「Goolgle」や「Yahoo」などの検索エンジンと呼ばれるシステムも、その能力は日々進化しどんどんパワーアップしています。

SEOという言葉は聞いたことがあると思いますが、そのSEOに携わる人々の間では、今は昔に比べると検索結果の順位を故意的に操作して上位に表示するのが難しくなったと言われています。
これは検索エンジンが限りなくフェアな条件でサイト同士を比較した上で、より多くのユーザーが真に求めている情報のみを検索結果の上位に表示させようとGoogleが日々改善しているためです。曖昧な情報や中身の薄い情報しか掲載していないサイトが検索で上位に表示できる時代ではなくなっているのです。

 

「あとでつくる」では後の祭り。

少し話が大きくなりましたが、わたし自身も個人事業主として一人で仕事を回しているので、飲食店オーナーが忙しいのは理解できます。

ただ、もし今は持ってないけど近いうちにサイトは作りたいと考えているオーナー、あるいは放置しているサイトの手直しを漠然と考えているオーナーがいれば、今、店舗にかけている労力・時間・予算のほんの一部でも自分のWebサイトのために使って「今」のうちから小さくでもサイトを形にし始めることを強くお勧めします。

「あとで、必要になったらつくるからいいや」では後の祭り。

「1.01の法則」はご存知かと思います。たとえ毎日の積み重ねが「1.01」と微々たるものだとしても、それを365日続ければ、

「1.01^365 = 37.7834343」

1年後には今の約38倍の力になっている。必要になる時に備えて事前に種を蒔くことが、Web戦略においてはド派手な見た目やデザイン・こだわった機能よりも大切です。

今回の騒動で「食べログ」の化けの皮が剥がれかけた今、いつまでもユーザーがこういったレビューサイトの評価を信用してお店に来てくれると思っていると、足元をすくわれることもあるかもしれません。